ビジョンを口に出すと協力者があらわれる
プロジェクトの一番根っこのところが人に伝わらないとなかなか協力してくれる人が現れません。支援を取り付けたい人に、「どうやって」このプロジェクトを実現するのかを説明するのですが、詳細に説明するほど相手の関心が冷めていきます。
相手は「どうやって」という説明より「なぜ」このプロジェクトをやるのかという説明がほしいものです。ビジョンやゴールを説明せずに、戦術レベルの話しかされないと、だれも協力はできません。
頭のなかで構成したビジョンは、文章にしないと洗練されません。さらにその文章を口に出して言葉にしましょう。何度も周りの人に説明してフィードバックをもらいましょう。ビジョンは口に出して初めて自分の頭のなかで再構成されます。何回も口にだして説明することで言葉が力を持ちはじめ、仲間が協力してくれます。支援する人が現れます。
たとえトップが全体のビジョンを伝えていても、ミドルがビジョンを出さなくてもいいという訳ではありません。リーダーの大きな仕事はビジョンを明らかにして関連する人に熱く語ることです。会社やリーダーが熱いビジョンを語るとメンバーの力が結集します。逆にビジョンがつまらなくなると優秀な人が去ってしまいます。