身の丈にあったテーマを選ぼう
技術資産が少なく、開発のためのリソースも少ないチームが多くのテーマをかかえて行き詰まっている状況があります。
チームの能力に比べて難易度の高いテーマを選んでいるので、テーマを進めるのに時間がかかるのは当然で、時には行き詰まってしまうこともあります。
テーマが止まる時間があまりにも多くなると、止っている時間分のつじつま合わせが必要となってきます。
あれもこれも機能を追加して帳尻を合わそうとしたり、止まっているテーマとは別のテーマを並行して手がけることで帳尻を合わそうとします。
これらの対応の結果やるべきことが一挙に増加します(スコープクリープの発生)。もともと開発資源のない中でスコープを拡大するものだから、前線が伸びきってしまって資源供給ルートが絶たれ前線がどんどん孤立化していきます。
開発テーマが多数あるがどれも進んでいない状況ならテーマの整理や優先順位付けが必要です。
- 短期で商品化できるテーマに資源を集中する(最小機能に絞り込み、過剰な機能を入れない)
- 既存の技術やスキルで実現できるテーマを選ぶ
- 納期をかならず守る。
このような状況では、素早く製品化することで開発投資した資金を短いサイクルで現金化し、それを次の開発に再投資することを考えます。技術的に難しいテーマが良いテーマではなく、短い期間でリターンを生むのが良いテーマなのです。