東大寺二月堂修二会2020〜(お松明3/8〜3/11)〜
修二会の上七日(じょうしちにち)が終わりました。下七日からは二月堂舞台からの撮影はできませんので、二月堂下の芝生席や参籠宿所の近くからの撮影となります。
3/8 北登廊からの上堂松明を撮影
撮影場所を考えながら動いていると北登廊の階段に空きスペースがあったので今日はこちらから上堂の様子を撮影することにしました。
大きな松明が上る前に、加供奉行(かくぶぎょう)と呼ばれる役の方が小さなちょろ松明を持って二月堂へ登廊を3度往復されます。この写真は最初の「時香の案内」のちょろ松明です。
加供奉行が堂内の処世界に「時香の案内」と声をかけ時刻を聞くと、処世界が大きな声で「三寸」と答えます。
2本目は「用事の案内」で練行衆が上がっていくことを予告をします。処世界は大きな声で「おう!」。
3本目は「出仕の案内」で練行衆が上がっていくことを知らせます。「出仕のあんな~いっ」 「うけたまわって候!」。
いよいよ練行衆の上堂が始まります。
3/10 第二拝観席からの撮影
二月堂周辺(二月堂裏参道全域を含む)は、三脚・一脚・脚立・ストロボの使用が禁止されています。三脚を使っての撮影は第二拝観席の西端からとなります。
例年ですとこの場所はお昼の2時頃までに行かないといい場所は確保できません。今年は新型コロナウィルスの影響で参拝客が少なく、さらに今日は雨ということで、カメラを構える人は3人しかいませんでした。
松明が上る前に前景を撮影します。
バルブで長時間露光した松明の写真を前景の写真に合成します。17.0sec f7.1 iso100 ND4フィルター
3/09,11 芝生席からの撮影
今年は参拝客が少ないので遅い時間に二月堂に到着しても芝生席は比較的スペースが残っています。
長めのレンズで撮影すると、タイミングによっては童子さんの顔まではっきりと写っています。松明を持つ手の片手を離していますね。
舞台の南西角で大きく松明を動かすと火の粉が飛び散ります。