製品仕様が見えない時はお客さまの笑顔を想像する
5 Questions to Make a Decision / InaFrenzy
プロジェクトメンバーの意見が迷走し、開発しようとする製品の仕様がなかなか決まらないことがあります。
特に新しいコンセプトの製品であるほど、なにが正しい製品仕様なのとあれこれ正解を求めてもがくことになります。
他社との競争のなかで製品開発をしていると、他社の戦略や製品仕様が頭のなかの大部分を占めてしまいます。でも競合他社は決して私たちのお客さまではありません。そんなに他社のことばかり考えているとお客様のことを考えるための頭のスペースが無くなります。
そんな時にはプロジェクトの中で「こんなんほしいねん」と強く思っている人を探します。いちばん強く願っている人を探しだしてその思いを話してもらいます。どんなお客さんの笑顔を見たいのでしょうか、そのお客さまはこの製品をどのように使ってにっこりほほ笑んでくれるのでしょうか、お客さまに使っていただいているシーンをイメージしていきます。
そして、お客様がはっきりした要求を持っているわけではありません。製品を作り出す側が潜在的なお客さまの要求を引き出す必要があります。商品要求は聞いてくるものでなく、集めてくるものでもありません。創りだすものです。要求開発はクリエーティブな開発活動なのです。0から1を創りだす能力を求められます。
製品を作る時に大切なことは、どうお客さまをわくわくさせようか考えぬく熱意です。お客さまに仕様をお届けするんじゃなくベネフィットをお届けするのです。