記録がないとフィードバックが機能しない

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FIELD NOTES + Economics
FIELD NOTES + Economics / MIGreenberg

ライフログの話を聞いてきました。ライフログを始める取っ掛かりは、自分の生活や行動、どう考えたのかなど様々な情報をとにかく蓄積することからスタートするようです。
最初からこんな分析をしたいからデータを集めるというスタンスではなく、大量に集まったデータを見なおしている時、無関係と思えるデータとデータがぶつかり合って反応が起こり、そこで新しい事実を発見するというイメージです。

この記録された情報を再構成することで新しい知識が得られるというのが大事で、まずは記録するということが先決です。記録があるとフィードバックが機能しますが、記録がないとフィードバックは起こりません。

振り返ってプロジェクトマネジメントを考えてみると、プロセス改善のために組織パフォーマンスのメトリクスを計測するのですが、現場からは「このデータは何のために使うのか」「データをとっても意味が無いのではないか」と不満顔で質問されます。

はっきりした目的があって、記録する労力を上回る効果が期待できるなら計測するというスタンスなのですが、こんな指標を計測すればこれぐらい組織パフォーマンスが良くなるなんて教科書に書いてあるわけじゃなく、結局のところやってみないとわからないものなのです。

プロジェクトもライフログと同じように記録がないとフォードバックが機能しないのです。組織の活動にフィードバックを機能させて改善していくためにも、まずはデータを集めまることから始めましょう。