操作性も含めて省エネをデザインする
3D Green Energy / StockMonkeys.com
現在、多くのメーカーは省エネルギー性能を高めるための技術開発を行っている。機器のエネルギー消費をとことん低くする技術開発はもちろん必要ではあるが、省エネ性能を究極まで考えると行き着くところはその機器を使わなくても支障が出ないようにすることだろう。
無茶を言っているようであるが、その機器を使わなくても支障がないデザインを考えたり、その機器の使用を簡単に停止できる操作性を考えるのもメーカーの社会への大きな貢献だと思う。
たとえば自動車のアイドリングストップ機能は、省エネを実現するすばらしい操作性デザインだと思う。また、昔あった照明器具のプル式スイッチもなかなかいい機能である。残念ながら美観という点でイマイチな印象であるのと、気軽に消灯を促す操作性ではないのが惜しいところである。
基本性能としてのエネルギー消費を少なくするという技術開発はもちろん大切なことであるが、それに並行してユーザーの行動をうまくデザインし、使い勝手で省エネを実現する、そんなメーカーがあったら真剣に応援したい。