対話を引き出すと組織が成長する

最終更新日

The Wisdom of Crowds
The Wisdom of Crowds / burlington_rc

プロジェクト活動のなかで、こうしかできないという唯一の正解がある場合はほんとうに少ないものです。たくさんの方策の中から「いいもの」を選択することが常に求められます。

「いいもの」とは、プロダクトに求められる要求や、制約条件、保有しているスキルやその他の都合などを総合的に検討して自社なりの最適解を選択した結果です。これらの制約をどのようにバランスさせるかを考えること自体がプロジェクトマネジメントそのものかもしれませんし、それが設計の工程なら設計という仕事の本質的な部分だろうと思います。

「良いバランス」を見出すためには、チームの中での集合知を得ることが必要です。チーム内の対話をうまく引き出して、対話の中で新たな価値を創り出せるチームであれば大きなアウトプットを創り出せます。そのようなチームなら組織として成長するし、チームメンバーを育成することができます。

昔、セミナーで「ソフトウェアの原材料は言葉と会話である」という言葉を聞きました。健全な対話が組織成長の源流であることはソフト開発に限ることではありません。チームリーダーはチーム内の対話が促進できる環境を作り出しましょう。