明日香、御所市、桜井市の椿を巡る
明日香村奥山 皇太神社の椿
2021年3月9日撮影
明日香村奥山にある皇太神社(こうたいじんじゃ)に椿を見に行ってきました。
場所は雷から東に1Kmぐらいで奥山の集落を抜けて行きます。神社までの道はとても細くて徒歩orバイクでないとちょっと無理です。以前お友達が車で突入してえらい目に会ったと聞いています。
鳥居の向こうに椿の大きな木があり、毎年沢山の花が付きます。この時期には大量の椿の落ち花があり参道が敷き詰められます。
参道の階段上からの風景です。この位置で神社前を通る人を入れて撮ろうとずっと待っていると、とてもいい雰囲気の老夫婦が通りました。でもシャッターは切れませんでした。シニア電動カーでおじいさんが運転して、おばあさんがいわゆる半ケツで相乗りしています。おばあさんがいかにも落ちそうで危なっかしいのですが、おじいさんが肩に手を回してずっと支えています。写真的にはとっても美味しいシーンなんですけど、明らかに道交法の違反なんで写真を出せるわけありません。しゃーないなと思いながらカメラを収めました。
御所市 阿吽寺、巨勢寺塔跡の椿
2021年3月11日撮影
御所市古瀬にある阿吽寺に椿を見に行きました。最盛期にはちょっと早すぎたようで、山門前の椿の花は少なめです。
御所市で椿といえば万葉歌の「つらつら椿つらつらに」というフレーズがついつい口についてでてきます。
阿吽寺の境内にはその万葉歌碑が椿の花に囲まれてありました。署名に孝書とあるので万葉集の研究で有名な故犬養孝先生が揮毫されたようです。
巨勢山のつらつら椿つらつらに見つつ偲(しの)はな巨勢の春野を(巻1・54)
阿吽寺は大寺院であった巨勢寺の子院として建てられたようで、その巨勢寺塔跡にも足を伸ばしました。
巨勢寺は南北50メートル、東西100メートル程度と推定されるかなり大きなお寺でありましたが、時代とともに荒廃が進みいまは塔跡に礎石が残っているのみです。
桜井市山の辺の道 玄賓庵の椿
2021年3月11日撮影
桜井市茅原、山辺の道にある玄賓庵の椿です。
玄賓庵は大神神社と檜原神社の中間ぐらいに位置しており、地道だった山の辺の道が玄賓庵の前で石畳に変わります。
この石畳の道と白塀、そして椿の花が玄賓庵の魅力を一層際立たせてくれます。
石畳と白塀、椿の花、絶妙の組合わせではないでしょうか。
お寺の山門をくぐって少し休ませていただきました。庭に落ちている椿が夕日に照らされています。