岩湧寺の秋海棠を撮る 〜大阪府河内長野市を訪れる〜
2021年9月4日撮影
今日は奈良を離れ大阪府河内長野市の岩湧寺までやってきました。まあ、河内長野市ですから奈良県から近いといえば近い場所です。
岩湧寺は秋海棠(しゅうかいどう)の群生地で、8月下旬から9月にかけて秋海棠を楽しむことができます。
今日は個人で来た撮影ではなく写真教室の仲間と一緒に撮影しました。
駐車場で車を降りたところからすでに周り一面に秋海棠が咲いていて、お寺全体が秋海棠の花に埋め尽くされているかのようです。
この日は朝方まで雨が降っていたので葉も花もしっとり濡れています。室町時代に建てられたという多宝塔が杉木立の隙間から見えます。この塔は国の重要文化財に指定されています。
かなり古い石碑か墓標でしょうか。秋海棠の花に囲まれています。秋海棠はベゴニアの仲間で江戸時代に園芸用に日本に入ってきた帰化植物です。そう言われるとベゴニアに似ていますかね。
実は秋海棠の花の多さに驚いて、どこをどう撮っていいのやら、しばらくターゲットが定まりません。撮影の時間が限られているのでとりあえず定番の構図を撮影しました。岩湧寺というとこの多宝塔へ続く階段の写真となります。
写真の表現として手前の花から階段の奥まで深いピントがほしかったのでフォーカスシフトで撮影しました。
フォーカスシフトの撮影方法はこちらを御覧ください→Nikon D850のフォーカスシフト機能で撮影し画像を深度合成してみました
この階段の横で三脚をセットしたままずっと動かないカメラマンがいました。お話を伺うと、朝早くからこの位置でずっと三脚を構えているそうで、被写体に入るいい光を待っているか山霧が入るのを待っているのでしょう。我慢強くその一瞬をずっと待つ風景写真家の鏡のような人でした。
こちらは写真教室なのでバタバタと周りで撮るので、なんか邪魔をしているようで申しわけない雰囲気です。
杉木立に山霧が入ってきたり霧が晴れたり、時間の経過で撮影の状況が刻々変わります。人間の目で山霧が濃くなってきたとおもって撮影しても写真では霧は濃く写りません。どう撮れば霧らしく写るのかは今後の課題です。ただただ霧が白飛びしないよう露出に気をつけながらの撮影でした。
なんともエレガントな花のアップです。
これは白い花をつける秋海棠です。
花の状態も最高で、撮影のコンディションも山霧が入って文句のつけようもありませんでした。もう少し時間に余裕を持って訪れて、じっくり腰を据えて撮影したい場所でした。