宇陀市の桜を巡る〜本郷の又兵衛桜、小原の極楽桜、下笠間美仏桜〜
2022年4月5日撮影
桜のシーズンもいよいよ最盛期に入ってきて、徐々に山間部の桜も咲いてきました。facebookなどSNSであちこちの桜開花状況を見ながら「さてどこの桜を撮ろうか」と地図とにらめっこの毎日です。
今日は宇陀市の大宇陀から室生方面の桜を見てきました。
宇陀市大宇陀本郷の又兵衛桜
宇陀市の桜といえばやっぱりこの又兵衛桜がまっさきに挙げられます。平成12年のNHK大河ドラマ『葵 徳川三代』のオープニング映像で使われてから全国的に有名になりました。それから22年経っていますが訪れるお客さんは数を増すばかり、桜の花もそれに応えるかのように毎年元気に咲いてくれます。
今年は天の川がいいコンディションで見れるということで、夜に星景撮影のカメラマンが集まってきて駐車場に入りきれない駐車場待ち難民が出たらしい。友人の話では車のヘッドライトとか懐中電灯の光でとても星景写真が撮れる状態じゃなかったようです。
私は夜中に行動する元気がありませんので、写真作品にはなりにくい真っ昼間に桜見物です。今年はちょうどいいタイミングに来れたようで雄大な桜を楽しむことができました。
2021年の又兵衛桜の様子はこちらから→吉野山から大宇陀、桜井の桜
しばらく又兵衛桜を撮っていたのですが、そうこうするうちに観光バスの団体さんが到着しました。あまりに人が多くなってきたのと光の状態が悪くなってきたので場所を移動することに。人ごみを避けて高い場所の桜を探してウロウロしていたらこんな素敵な場所に巡り会えました。
あまり人の知られていないところで思いがけず美しい風景に出会うことがあるので風景写真はやめれませんね。
宇陀市室生小原の極楽桜
室生小原の集落の小高い丘にある極楽寺境内のシダレザクラです。明治32年に極楽寺は焼失したのですがその火災から逃れ生き残った桜です。いまは無住寺となった極楽寺境内で集落を見下ろして花を咲かせています。
お寺の境内から眼下に広がる集落がとても穏やかでほっこりします。こんな天気の良い日はゆっくり桜を眺めていてつい長居をしてしまう場所です。
宇陀市下笠間の美仏桜
室生下笠間の集落から細い道を登った所にある墓地の一本桜です。以前は墓地に登る道がわからず迷子になりそうでしたが、ここ1,2年で案内の看板が整備され道に迷うこともありません。
毎年来る場所でもあり墓地と言っても明るい場所なので不気味な感じはまったくありません。今年も普通に墓地に登ってみたのですが、墓地の方から白衣の男性と女性が登ってくる私を見ているのに気が付きました。不意をつかれおもわず「う!」と声を上げそうになりました。墓地で白衣の人を見ると怖いじゃないですか。
聞いてみると近くのお家に往診に来られた医師と看護婦さんで、時間があったので桜を見に来たということです。でもね、本当に怖かったんですよ。
2021年の様子はこちらから→山添村的野の桜、奈良市小倉観音寺の桜、室生小原の極楽桜、下笠間の美仏桜をぐるりと巡る