移動中に出逢った花たち〜野藤とか桐とか〜

2023年4月30日撮影

カメラを持ってあちこち移動しているとその途中で野の花に出会うことがあります。たいていは次の撮影ポイントに向けて急いでいることが多いのでチラリと横目で見るだけで通り過ぎてしまいますが、気になる花だったりすると引き返して撮影することがありますね。

今年は野藤の当たり年なのでしょうか、あるいは里山に人の手が入ることが少なくなって野藤が活動範囲を広げているのでしょうか。あちこちで見事な野藤に出逢います。ここは宇陀市大宇陀の小附あたり、こんもりと茂った雑木林におおきな野藤が花をつけていました。

こんなに花を咲かせてどうするつもりなのかと藤に聞いてみたくなるほどの咲きっぷりです。

この場所は国道から離れたあまり人が通らない道です。せっかく見事に咲いたのに見る人がいなくてちょっとかわいそう。来シーズンもこの場所に立ち寄ることにしましょう。

こちらは大淀町馬佐あたりで見かけた桐の花です。桐の木は中国から渡来植物でもともと日本では自生していなかったようです。

女の子が生まれたら桐の木の苗を植えて、お嫁に行くときにその桐の木でタンスを作って嫁入り道具として持たせるという話を聞きました。それからは、桐の木を見るたびに、どんな女の子のためにこの桐は植えられたのだろう、その女の子はいまはどんな人なんだろうと想像するのが癖になっています。

これはなんとなく大麦っぽいですね。狭い畑で麦の穂が逆光の光の中でゆらゆら風に揺られています。昼寝でもしているのでしょうか。この麦は収穫して何に使うのかな？

ねぎ坊主も久しぶりに見たように思います。

これは大根の花です。大根の花を写真として撮ることはなかったけど、改めて見ると可愛い写真映えのする花ですね。