いつまでもプロジェクトの決定に従わない人
120125-N-XX999-018.jpg / Commander, U.S. 7th Fleet
いったん決まったプロジェクトの決定に対して、それを不服としていつまでも決定に従わない一部の人がいます。そのためにチームの仕事のできばえが不揃いとなり、あちこちの工程にトラブルが伝搬して大きな問題に発展していきます。
みんなが納得できる意思決定になるように関係者が話し合いを持っても、議論が紛糾してなかなか結論を見いだせないようです。
ずーっと反対をしている人を観察していると、どうもその人は「チームの意志決定に賛成の時だけ従えばいい。決定に対して反対の立場でいる限りその決定は守らなくてもいいのだ」と考えているように思います。
プロジェクトの意志決定においては、常に正解があるというものではありません。そして意思決定の中には、その正確性よりもそのタイミングの適正さが要求される意思決定があります。今すぐに右か左かに舵を切らないとプロジェクトが岩礁に乗り上げるという場面です。
そのような状況では、「右がいいとか、いや左のほうがいい」のだという議論を重ねて白黒をつけている時間が無いのです。すぐに舵を切って危険な岩礁を切り抜けてから「右がいいとか左がいい」とかの議論をすればいいことです。
チームとして適切なタイミングで意思決定を行い、ひとたび決定が下ったらそれに従い、受け入れるという倫理を確立するのは、マネージャーの責務です。そしてマネージャーがその責務を行使しても、頑としてプロジェクトの意思決定を守らないようでしたら、その人はこのプロジェクトから降りてもらわなければなりません。