御所市の高天野草園のエビネラン2023 〜今年の2月に閉園されました〜

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2023年5月15日撮影
御所市の高天野草園に行ってきました。この野草園はこの山を所有されている方が自分の山林にエビネラン、石楠花、フタリシズカ、クマガイソウなどの多くの山野草を植えられて高天山草園として開放されていました。今年の2月に”高齢化、病身のため、山林を管理できなくなってきた”ということで惜しまれつつ閉園されました。
今のところ閉園はされましたが敷地内への立ち入りは許容されています。当然ですが植物の採取等は禁止です。いつまで見学ができるかわかりませんがエビネランを見に野草園に入らせてもらいました。
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これは何の葉でしょうか?ギボウシのような大きな葉にテイカカズラの花びらかな、白い5弁の花びらが落ちていました。

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エビネランの時期にはやや遅いのですが、日当たりの悪いところにはまだまだエビネランは咲いています。

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こちらでは黄色のエビネランが咲いています。杉木立の中で少し憂いを秘めた立ち姿が綺麗でした。

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散策路から離れたところでフタリシズカが群生していました。葉に囲まれた先端から白い花穂が2本出ています。能の「二人静」の中で、静御前の霊とその霊に憑かれた菜摘女(なつめ)が舞を舞う姿からフタリシズカ(二人静)と名付けられています。花穂は2本のものが多いようですが、1本だったり3本だったり、まれに5本の場合もあるようです。

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散策路を包むと暗い木立の中でツツジが鮮やかな赤い花をつけていました。

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エビネランを接写レンズで撮影しました。撮影した距離が近いので十分な被写界深度がなかったのでカメラのフォーカスシフト機能を使ってピントを変えながら複数枚の写真を撮り,後処理でPhotoshopで画像を合成して被写界深度の深い画像を作っています。

詳しくはやり方はこちらから→Nikon D850のフォーカスシフト機能で撮影し画像を深度合成してみました

閉園されてからまだ日も浅いので野草園の中はいままでと変わらずに野草を楽しむことができました。今後、園内の花々のメンテナンスや設備の整備ができなくなるので、この夏を過ぎてどう変わっていくのか心配です。いままで楽しませて頂いたこの野草園になにか恩返しさせて頂きたいのですが、はたしてどんな役立ちができるのでしょうか。