プロジェクトの説明で行き詰まったらよりシンプルな構造をめざす
Weird Trees – like in Germany – Gnarly-2 / Donnaphoto
プロジェクトの内容を他の人に説明する時、何度も同じ箇所で引っかかって、なかなか相手がこちらの説明を理解してくれないことがあります。資料の内容をさらに口頭で補足説明をしないと相手に理解されない時は、「なぜ理解してくれないのか」と嘆く前に、その内容自体が複雑すぎないか疑いましょう。
人の時間あたりの情報処理能力はある程度の限界があり、一度の大量の情報を突っ込んでも渋滞が発生してして受付てくれなくなります。特にトップマネジメントは日常的に大量の情報処理を要求されているので、シンプルで一貫性のある強いメッセージを送る必要があります。
プロジェクトマネージャーはプロジェクトの根幹をわかりやすくシンプルにする努力をしましょう。プロジェクトの構想を考えるということは、プロジェクトをより複雑化していくのではなく、より単純化していくための行為です。プロジェクトのコアな部分はシンプルでないとパワーが生まれません。複雑な構造ではメンバーは疑心暗鬼となり全力で走れなくなります。
プロジェクトをシンプルな構造にするには、信頼できる人に内容を説明して適切なフィードバックをもらいましょう。もし分かりにくいと言われたら、説明を追加するのではなく、説明を更に削ってください。内容を研いで研いで研ぎ澄ましていって初めて強いメッセージが生まれます。