明日香村栢森の女綱の掛替え行事2024
2024年1月11日撮影
お正月は各地で綱掛け行事が続きます。明日香村では稲渕地区で男綱が、上流の栢森地区では女綱の掛替えが行われます。
この度は、1月11日に行われた栢森地区の女綱(めづな)の掛替えを拝見しました。いずれの綱も子孫繁栄と五穀豊穣を祈るとともに、悪しきものがこの川や道を越えて侵入しないようにとの願いで掛けられます。
過去の投稿(2023/01)→明日香村 稲渕・栢森の綱掛け行事 2023
過去の投稿(2021/01)→明日香村の男綱、女綱の掛けかえ行事
過去の投稿(2018/01)→明日香村栢森の綱掛神事〜女綱の掛け替えを見てきました〜
栢森地区の集会場近くの綱を作る作業所で新しい綱が綯われていきます。
飛鳥川と道路をまたいで掛けられる女綱の長さはおよそ70mとか。綱を綯う作業場から綱を伸ばして龍福寺へ曲がるレトロ看板の辻までがちょうどその長さとなります。
龍福寺の僧侶が来られてこれから集落の中を抜けて500mほど離れた綱掛け場に移動します。栢森地区の綱掛け神事は仏式で行われるのが特徴です。綱はひとかたまりにまかれてオオコで担がれます。
4時前に僧侶の先導で綱が移動し始めました。この古い家並みを進む綱掛けの列を撮影したいのですが、集落の道が狭いなか、僧侶が早足なので行列の前にカメラマンの渋滞ができます。うまくカメラマンが切れた時を見計らってシャッターを切らなければなりません。
あたふたと綱替えの行列を追いかけているうちに綱掛けの場所に着きました。福石でのお勤めが終わると掛け替え作業が始まります。
見学者らが見守るなか飛鳥川を跨いで綱を渡し、山の斜面を登り手慣れた様子で綱の掛替えが行われました。
今年は穏やかな気候の中無事に綱掛けが終わりました。参加された皆さんの子孫繁栄と五穀豊穣の祈りが叶いますように。