永瀬卓さんの人形展示会へ行く -万葉挽歌(レクイエム)-人形からみる古の奈良-展

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2024年8月2日撮影
平城宮跡いざない館にて7月13日から9月1日まで開催されている平城宮跡管理センター、奈良文化財研究所主催の万葉挽歌(レクイエム)-人形からみる古の奈良-展に行ってきました。


— 倭女王(卑弥呼)–

人形の作者は埼玉県在住の永瀬卓さんです。中学校の美術教師を定年退職後、万葉集を題材にした人形制作を趣味として始められました。
東大寺二月堂のお水取りを見るために奈良を訪問されたときに、定宿にしているホテルのオーナーとオーナーのお知り合いの日本画家さんにこの素晴らしい人形の存在が知れるところとなりました。この二人は奈良の有名なインフルエンサーで瞬く間にSNSを通じて話題となり、今回の展示会開催に至ったそうです。


— 春の苑 春の園紅にほふ桃の花下照る道に出で立つをとめ(大伴家持)万葉集巻十九4139–


— 家にあれば 笥 に盛る飯を 草まくら 旅にしあれば 椎の葉に盛る(有間皇子) 万葉集巻2-142 —


— 中将姫 —

人形は記紀や万葉集に登場する人物がほとんどで、古い大和の史話をしっかり理解できていると作品鑑賞の深さも違ってきます。残念ながら私は古い大和を語れるほどの勉強ができていません。

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— 藤三娘(とうさんじょう) 藤原不比等の第三子の女つまり光明皇后–

展示会に行くまでは友達のSNSからの情報や画像を見聞きするだけでしたが、展示作品をみるとその素晴らしさにただただ感激するばかりです。大和の史話が不勉強でも作品の素晴らしさだけで華やかな古の大和に思いを巡らせることができました。

平城宮跡いざない館での展示が大盛況で、奈良に続いて東京・新橋の奈良まほろば館ででも「人形から見る古の奈良 -東京編-」として9月6日(金)~9月7日(土)の2日間の展示が行われました。