2024春日若宮おん祭〜立榊式,椎木の薦上げ式,大宿所御湯立て〜

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2024年12月15日撮影
春日若宮おん祭がいよいよ始まりました。おん祭の様々な行事はもっと早くから行われているのですが、一般の人が見れる行事は12月15日から18日までの行事です。

過去の投稿(2023/12)→2023春日若宮おん祭〜大宿所詣、み湯立て神事〜
過去の投稿(2022/12)→2022春日若宮おん祭が始まりました〜大宿所の御湯立て神事〜
過去の投稿(2019/12)→2019春日若宮おん祭〜大宿所祭〜
過去の投稿(2018/12)→2018春日若宮おん祭〜大宿所祭〜

おん祭り立榊式

春日大社で重要なお祭りの始まりには新しい榊が一之鳥居にかけられます。普段の春日大社の一之鳥居には猿沢池に住む龍の都合で榊の神木が片側に1本だけ立てられています。おん祭りの間は新しい榊が鳥居の両方の柱に2本立てられます。

大宮・中門前にてお祓いされた榊は、神職によって一之鳥居まで約1.2kmの参道を運ばれます。

途中で鹿さんの出迎えを受けたり、、、

鹿さんの行列をやり過ごしたり、、一之鳥居までは長い道のりです。

一之鳥居まで運ばれたあと、神職が榊に紙垂をつけて柱の環に通して立てます。

一之鳥居の柱の両側に榊の神木が立てられました。

椎木の薦(しぎのこも)上げ式

参道の御旅所の前を通るとなにやら祭式をされていました。おそらく椎木の薦(しぎのこも)上げ式でしょう。
薦(こも)は若宮様がお遷りされる御仮殿の中や、その前の階段に敷かれます。古い昔から椎木町の方々が編んで奉納されておられます。

御湯立(みゆたて)

午後1時JR奈良駅から神子(みこ)らの大宿所詣行列が三条通から東向商店街を練り歩き大宿所に来られます。
午後2時半よりは、大宿所に入られた大宿所詣行列の為に湯立巫女による「御湯」が立てられます。

大宿所で御湯立てを拝見すると、毎年ながらいよいよおん祭りが始まるんだなと思います。そろそろソネッタン(湯立巫女)の祝詞も聞き取り、部分的に真似して唱えられるようになりました。
伊勢は神明天照皇太神宮様の花の御湯な~り」「左右左(サヨーサ)・左右左・左右左」「南は蔵王権現様の花の御湯な~り」「左右左・左右左・左右左」

今年はソネッタンの後ろから、逆光に光る湯気と飛沫を撮ろうとしたのです。なかなかイメージ通りには撮れないものです。

御湯立ての終わりには熊笹と鈴を振って、神子(みこ)をはじめ行列参加者や一般参拝者のお祓いが行われました。