久米寺の練供養会式
5月3日撮影
橿原市の久米寺で練供養会式が行われました。本堂と道場と呼ばれる建物の間に橋が架けられ、その上を二十五菩薩が練り歩きます。大和地方の農村部に「レンゾ」という風習があって、農繁期前の一日をみんなで農作業を休んでいっしょに楽しみます。この練り供養は「久米レンゾ」とも言われいて、みんなで楽しむ行事となっているようです。
来迎橋を観音菩薩を先頭に二十五菩薩が歩いてこられます。
観音菩薩は蓮座を捧げ、一歩づつ腰を沈み込んで蓮座を突き出し、その後に両手で蓮座を高く上げるという動作を繰り返しながらゆっくり歩んで行きます。
その後に菩薩様たちが続いて歩かれます。
お練り全体が「レンゾ」でみんなで楽しむ行事という雰囲気が満ちています。観客もカメラマンも場所取りで押し合うこともなくゆっくり見れるのがありがたいです。
お練りの稚児さんたちが本堂でお坊さまにお浄めをしてもらっています。
最後には餅まきが行われます。そばにいた子供さんとおばさんがどこにいるとお餅が飛んでくるかを熱心にレクチャーしてくれました。いままでの境内はのんびりムードが漂っていましたが、餅まきが始めるとみんな熱くなるようです。たくさんのお餅が準備されていますのでお餅が取れないことはないようです。