奈良・平城宮跡 ツバメのねぐら入り
8月17日撮影
8月もお盆をすぎると空の色にも吹く風にもどこかしら秋の気配が漂ってきます。 この頃、日没前後に平城宮跡のヨシ原に足を運ぶと大量のツバメのねぐら入りを見ることができます。
平城宮跡は関西有数のツバメのねぐらいりの観察スポットで、3万羽とも5万羽とも言われるツバメを見ることができます。春から夏に日本で子育てした親鳥や、日本で生まれた若鳥たちは、9月まで平城宮跡で暮らしたあと、東南アジアやオーストラリアへと渡っていくそうです。
ツバメは日の入り時刻頃に姿を見せ始め、あっという間に夕空を覆い尽くします。あたりがすっかり暗くなるまでの15分くらいの間にそれぞれのねぐらに入ってしまうようです。
この日の日の入りは18:40で、その頃からツバメが現れました。そしてまたたく間に空がツバメで覆われてしまいました。19:05頃には周囲が暗くなって写真は撮れなくなりました。
飛んでいるツバメの姿をツバメらしくはっきりと取るにはシャッター速度はかなり速く設定しなければなりません。1/1000秒くらいでようやくツバメの姿らしく撮影できます。
夕空背景でシルエットで撮るので露出は空の色がキレイに表現できる露出を選択すればいいと思います。周囲が暗くシャッター速度が速いのでISO感度はISO8000まで上げて、絞りはf4.0 を選びました。
飛んでいるツバメをアップで撮影するには望遠系のレンズが必要ですが、ファインダー越しで飛んでいるツバメを追いかけるのはとっても無理な話です。おとなしく標準ズームを使ったほうが撮影しやすようです。
このツバメのネグライリは10月ごろまで観察することができます。