2018春日若宮おん祭〜大宿所祭〜
12月15日撮影
春日若宮おん祭は奈良市の春日大社の摂社である若宮神社のお祭りで、毎年12月15日から12月18日までの4日間にわたり開催される大和の1年の最後を飾る大きなお祭りです。
12月15日は餅飯殿の大宿所で次の行事が行われます。
- 午後1時、JR奈良駅から大宿所詣の行列
- 2時30分、4時30分、6時30分の御湯立
- 5時からの大宿所祭
大宿所祭は街の人みんなが盛りたてます。大宿所では地元商店街の人たちの手によって「のっぺ汁」や「しょうが湯」が振舞われます。今年は土曜日ということも重なり大宿所は大賑わいで、2時30分の御湯立は人が多すぎて境内に入れず、4時30分の御湯立から見せていただきました。
境内の杉の葉の屋根の下には懸物と呼ばれる鯛や鮭、雉などの供え物が奉納されています。現在は雉はフェイクですが、昔は本物の雉の他に兎や、狸も奉納されたようです。
境内に設置された大きな釜でお湯が沸かされ、ソネッタン(湯立巫女)が煮えたぎる湯釜の前に正座して祝詞をあげます。
両手に持ったクマザサの束を湯釜に浸し、頭上高く熱いお湯を振りまきます。
「南は蔵王権現様の花のおんみゆな~り さよーさ さよーさ … 」
ソネッタンの腰に巻かれている縄はサンバイコといって安産の霊験あるものとされています。
2回目の御湯立は大和士(やまとさむらい)のために行われる御湯立です。クマザサの束と鈴で参列者が浄められます。
午後5時から、おん祭の無事執行を祈願して大宿所祭が行われました。