新薬師寺の夜間特別拝観2019

2019年8月12日撮影

8月5日から14日までの10日間、すっかり奈良の夏のイベントとして定着した「なら燈花会」が奈良公園内のあちこちの会場で催されます。高畑の新薬師寺では12日から14日まで恒例の夜間特別拝観が行われました。 ※今年は台風の影響で14日の夜間特別拝観は中止となりました

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夕方の6時ころから境内を飾る行灯の設置作業があります。奈良を撮影されているカメラマンが自主的に集まって作業のお手伝いをするのが恒例となっています。今年も多くのカメラマンさんが来られ、カメラバッグを置いて、ろうそくとライターを手に行灯設置のお手伝いを行いました。

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今日の行灯の置き方は円形のパターンのようです。さすがにカメラマンさん気質と言うのでしょうか、境内のあちこちの方向から行灯の置く場所を確認して、カメラ写りが良いように時間をかけて調整していきます。そんなこんな調整をしている間に、夏空がいい具合に焼けてきました。

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定刻の18:00になった頃にようやくすべての行灯に灯が入り、本堂や境内が照らし出されます。本堂の扉が開かれ、ご本尊の薬師如来坐像とご本尊をお護りする十二神将のお姿が見えてきました。毎年このろうそくに火が入り本堂の扉が開くこの時間帯を待っているかのように空の色が印象的な色に変わります。
奈良市内でみる空の色はどこでも同じだと思うのですが、この新薬師寺の伽藍越しにみる空の色は特別に印象に残ります。

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奈良公園のにぎわいから少し離れた高畑にある新薬師寺。すこし涼しい風が吹いてきました。ご本尊をお姿を本堂の外から見れる特別な夜が静かに流れていきます。

カメラマンに限らずどなたでも自由にお手伝いに参加できます。拝観が終わる5時過ぎにお寺にお参りするとカップの配置、ろうそくの点灯が、夜間拝観が終わってからはろうそくの消灯、カップ回収のお手伝いをすることができます。