御所市のヒガンバナ
2019年9月27日撮影
奈良県御所市はヒガンバナの名所が点在しているところで、葛城山、金剛山の山裾を走る山麓線の周辺ではあちこちで彼岸花が咲いています。
地理的にこの地域は奈良盆地の西側ですので、奈良盆地を背景に朝の光の中に浮かぶヒガンバナが撮れるので年々早起きのカメラマンが増えています。
御所市伏見の有名な撮影スポットに行ってみました。小さな溜池の周りをぐるりとヒガンバナが咲いています。日の出の時間帯はカメラの三脚が乱立するようですが、行ったのが7時前後と少し遅かったのであまり人はいませんでした。今年は花の時期が遅いのですでに周りの田んぼの稲刈りが終わっていました。
溜池から少し離れたところから奈良盆地の山並みを撮りました。朝の光に浮かぶ山の連なりとか、刈り取ったすぐの稲が清々しい雰囲気を出してくれています。
もすこし近寄って、ヒガンバナのラインと山並みのラインを重ねてみました。
このヒガンバナに囲まれたかわいい田んぼも溜池から少し歩いた場所です。有名な撮影スポットだけを撮ってすぐ次のポイントに移動する人が多いのですが、有名どころからすこし外れたところにもいい場所が多いのがこのあたりの特徴です。
少し北上して葛城一言主神社まで移動しました。願いを一言だけ聞いてくれる神社といわれているため「いちごんさん」と呼ばれ、地元の人たちから大切にされている神社です。一言主さんの手前の土手沿いに咲く彼岸花はとてもきれいで、今日は金曜日ですが多くのカメラマン、カメラ教室の人たちでいっぱいでした。
イネの実をいっぱいにつけ、たわわに揺れる稲穂と、土手のヒガンバナのコントラストがとてもきれいです。
ちょうど今が花の美しさのピークのようです。もう2,3日経つと、花弁に白い線が目立ってきて、ヒガンバナの群生を撮ってもここまで赤くは撮れなくなります。