奈良豆比古神社「翁舞」

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2019年10月8日撮影

奈良市奈良豆比古(ならずひこ)神社の翁舞は奈良阪町に伝わる民俗芸能で毎年10月8日、奈良豆比古神社の宵宮祭りで奉納されています。中世以来の古い形態が残されていることから能楽の原典といわれ、平成12年(2000年)12月27日に重要無形民俗文化財に指定されました。

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夜8時、舞の演者や囃し方が拝殿に入り着座していきます。

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最初に演じられるのは「千歳の舞」、千歳は13歳ほどの少年が演じると決められています。昨年とは違う少年が演じていて、そのしっかりした振る舞いに驚かされました。

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「千歳の舞」の後、翁役の太夫が面をつけ、舞いを演じます

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太夫が一人で舞った後、二人の翁が加わり「三人舞」が行われます。この三人舞はとても特徴のある舞で民俗芸能上きわめて貴重なものとされています。

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三人舞の後は、三番叟(さんばそう)の前舞に続いて、千歳と三番叟が互いに顔をあわさず行う問答があり、問答を終えた三番叟は鈴を鳴らしながら舞を披露します。
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舞の後半では大きく体を傾けて舞う所作が見られます。これは農耕の所作を表しているとされます。