大池からの薬師寺眺望〜十六夜の月の光を浴びて〜
2020年1月11日撮影
奈良市西の京の薬師寺を大池から撮影しました。このアングルは入江泰吉さんの写真ですっかり有名となり、奈良で風景写真を撮る人は一度は同じアングルから撮影していることでしょう。平成21年(2009年)から始まった東塔の解体修理もほぼ完了し、令和2年(2020年)の春には国宝東塔 大修理落慶慶賛法要が行われます。10年のあいだ、工事中の東塔を覆っていた覆い屋も昨年の9月には外されて、久しぶりに東塔、西塔の二基の塔が揃って撮影できるようになりました。
昨日1月10日は満月ということで多くのカメラマンが来られたようですが、一日遅れて十六夜(いざよい)の月を撮ることにしました。
この日の日没時刻は17:04で、17:20頃からあたりは暗くなってきました。夕日を受けた薬師寺のお堂や塔が、ライトアップの光も相まって徐々に浮かび上がってきました。
この角度から見ると、東塔、西塔の屋根や裳階の角度が違うことがよくわかります。西塔のほうが少し広がって勾配が緩めとなっています。東塔の屋根は建築後1000年経ってこの勾配となっているので、西塔の屋根も1000年後には東塔と同じ勾配になるということです。
この日の月の出は17:32 月齢は16.1日です。17:40頃、三笠温泉郷あたりから月が登ってきました。
さすが満月ともなるとかなり明るくて、月面の模様が白飛びしないように注意して撮影します。後から撮影データをみると、ISO100,f/8.0でss1.0secでした.
大池の水面に写り込んだ月を撮りました。この日facebookを見ていたら”ウルフムーン”という言葉がいっぱい出ていたので調べてみました。なんでも英語圏では各月の満月それぞれに名前がつけられていて1月の満月をウルフムーン(Wolf Moon)と呼ぶようです。
この水面に写った月ぐらいに青白いとウルフムーンという雰囲気がでてきます。