若草山焼き〜今年は東大寺戒壇院前から〜

最終更新日

2020年1月25日撮影

例年通り今年も若草山焼きは1月の第4土曜日、1月25日に行われました。
今年は、前日、前々日と雨が続いていて開催が危ぶまれましたが、当日は雨が上がり予定通り開催されることになりました。

いつもどこから撮影するか悩むのですが、今年は知り合いの写真教室の撮影会に合流して先生や生徒さんといっしょに東大寺戒壇院から撮ることにしました。ご陽気な写真教室でワイワイ喋りながらの楽しい写真撮影となりました。昨年の山焼きの様子はこちらから→

いままでこの場所から撮影する人は少なかったのですが、昨年のこの場所からの山焼き写真がFacebookに流れたせいでしょうか、今年はかなり多くの人が来られています。山焼きでどのポイントに人が集まるかはSNS画像の流出量で左右されるように感じています。

山焼きの有名な撮影スポットである薬師寺大池では12月末にすでに山焼きの場所取りがあってその後撤収されたとか、前日からの徹夜組がいるとか、かなり加熱気味の話が聞こえていました。今年の山焼きのあとには大量の画像がInstagramやFacebookで流れていたので来年はもっと混雑するんではないだろうかと気の早い心配をしています。

戒壇院前のこの場所は若草山への見通しがいい、とても撮影しやすい場所です。ただ東大寺大仏殿がライトアップされていないので黒い背景に埋もれてしまい、写真的にかなりもったいないなと思うところがあります。
ら い と あ っ ぷ し て く れ た ら う れ し い な ー

空の広さを出したいので横構図として、30mmぐらいの広角で撮影することにしました。

Yamayaki1 1600

前撮りで露出を変えて撮影した大仏殿と空の画像に、2枚の大きな花火の写真をphotoshopで明合成しました。
最後のフィナーレの花火がいつも明るすぎて白飛びしているので、今回は白飛びが起こらないようにND4のフィルターを使って減光し、iso200でf16.0で撮影しています。なんとか際どく白飛びは免れました。フィナーレの花火の光が大仏殿の鴟尾にあたって鴟尾がちょうどいいハイライトとなりました。

花火が終わると、いよいよ若草山のに火がつけられます。昨日までの雨でそんなに勢いよく燃えはしないだろうと高をくくっていたのですが、とんでもない。燃える燃える。こんなに燃える山焼きは最近では見たことがありません。若草山から戒壇院前まで直線で1Km近くありますが、嘘みたいな話、バチバチと燃えている音が聞こえてくるのです。

Yamayaki2 1600

先程合成した画像に、山が焼けていく画像を合成しました。
毎年毎年この若草山焼きを撮影するのですが、毎年毎年「うまく行った点」「うまく行かなかった点」が出てきて、なかなかこれは!という写真が撮れません。撮影が終わると「来年はこう撮りたい」とあれこれ考えるのが行事写真の魅力であり、毎年毎年同じ行事に通い続ける動機づけとなるのでしょう。