“さなぶり”近く〜田植えが終わる季節〜

5月19日撮影

室生の向渕あたりを走りながら県道から周りを見るとほとんどの水田で田植えが終わっていました。水田に植えられた稲苗を眺めていると、稲作の仕事で「田植え」という大きなイベントが終わって、何かしら一段落して一区切りがついたという雰囲気が伝わってきます。
この時期、無事に田植えが終わったことを祝い、田んぼの神さまに感謝し、作業を手伝ってくれた人に感謝する「さなぶり」という行事があります。昔は宴が催されたのですが、最近は農作業に従事する人が減ってきて機械化も進んでいるのでどんな状況なのでしょうか?

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田植えの終わった田んぼでお父さんとお母さんが手作業で稲苗を植えています。機械で田植えをした後、倒れた苗を植え直ししたり、機械で植えれなかったスペースに苗を植えておられるのでしょう。ご挨拶して撮影の許可をもらいました。

もう少し近づいで作業されるのを待っていたのですがお二人とも微妙に距離が縮まりません。写真を2,3枚撮ってみると、黙々と作業をされている姿と二人の距離感が逆になんともいい感じに思えてきました。

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もう少し水田の風景を見たくなって宇陀市榛原赤埴に移動しました。遠くからの展望でよく見えませんがこちらの水田も田植えが終わっているようです。

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民家周辺の里山も木々の緑がずいぶん濃くなってきました。初夏もそろそろ終盤を迎え梅雨入りが近づいてきています。

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こちらはお一人で田植え後の作業をされていました。そろそろ夕方がせまってきます。田んぼを囲む深い木々で日光が遮られ水面が少しづつ暗くなってきました。まだ水田の真ん中で作業をされていますけど、まだまだ作業が残っているのでしょうか。