御所市高天山草園の散策
2020年5月30日撮影
御所市の高天彦神社から少し下がったところにある高天山草園にやって来ました。5月初旬でしたら2000株とも言われるエビネの花を求めて観光客が来られるのですが、エビネも、ツツジのシーズンも終わったのでお客さんはほとんどおられませんでした。
入り口で協力金として¥300を無人の集金箱に入れて園内に入ります。あいにく500円しか持ち合わせがなく「釣りはいらねえよ」といいながら気前よく500円を投入。
どこまで続くんだろうと思いながら広い杉林の中を歩いていきます。足元で咲いていたのがこのピンクの野生ラン。エビネは黄色い花だろうし、シランでもなさそうだし、シュンランとも違うような。何というランでしょう?
暗い寒色ばかりの杉林の中で、この場所だけが艶やかなピンクの色彩で溢れています。ちょっとどきりとする花の色でした。
この花はユキノシタです。ユキノシタは群生で生えていることが多く、下2枚の白い花弁だけが目立って「ハハハハハ」と笑っているように見えるのです(個人的感想です)。この花のように白い花弁が開いていないときはピンクの花弁が印象的でとてもおしとやかな少女のようにも見えます。
ヤマアジサイが咲き始めていました。ヤマアジサイの開花時期が5月下旬頃ですのでそろそろアジサイの季節です。高天山草園のアジサイは背の高い杉林の中で咲くので、雨模様の朝にでも訪れると幻想的な写真が撮れそうです。
色づく前のヤマアジサイのガクも初々しい感じがします。
さらに奥に歩いていくとミヤコワスレの群生に出会いました。
低いポジションから見上げて撮影すると、杉木立からの木漏れ陽がたくさんのボケを作ってくれました。
杉林の中にピークを過ぎたツツジ?(たぶんツツジでしょう)の植え込みがあります。赤の花弁だけでなく、白の斑入りの花弁も見えるちょっと見かけないツツジです。
WEBをみるとこの山草園はこの土地の所有者が個人で花のお世話をしてくださっているようです。ほんとうにありがたいことです。
また近いうちに訪れてしっかり協力金を納めたいと思います。