桜井市安倍文殊院から二上山の夕日
2020年8月31日撮影
8月28日、安倍首相が持病の潰瘍性大腸炎の悪化が理由で内閣総理大臣を辞任する意向を表明しました。そのニュースとはあまり関係ありませんが、「阿部」さんや「安部」さん、全国の「あべ」さんのルーツだと言われている桜井市阿部にある安倍文殊院へ行ってきました。
今日の狙いは安倍文殊院から見る二上山です。9月1日前後は安倍文殊院から二上山を見るとちょうど夕日が雌岳と雄岳の間に落日するいわゆる「くら落ち」が見れるのです。
平安時代の陰陽師・安倍晴明をお祀りしている「晴明堂」の展望台まで上がると二上山方面を見通すことができます。目の前に見える金閣浮御堂の九輪と水煙ごしに二上山がシルエットで浮かびます。雲の切れ目から太陽の光が光芒となって地上に降り注ぎます。
この雰囲気のまま夕日が「くら落ち」してくれたら最高の写真となりそうですが…
さあ、縦構図がいいかな、横構図がいいかなとカメラをくるくるさせながら夕日が落ちるのを待っています。
あれ、ちょっと太陽の光が弱くなったかなと思うと、北側の空(画面の右側)が暗く落ち込んできました。これは、、雨柱か?
嫌な予感がよぎります。
そのうち黒い雲の勢力が増して二上山がすっかり隠れてしまい、いつ落日したのか、そのタイミングがわかりません。再び二上山の全景が見えた頃はすっかり日が落ちた後でした。そのような訳で今日は安倍文殊院からくら落ちを見ることはできませんでした。まあ、自然が相手のことですのでこればっかりはどうしようもありません。
次は9月中旬ころにもう少し北上して大神神社あたりから「くら落ち」を狙おうかと「日の出日の入時刻方角マップ」とにらめっこ中。