秋深まる斑鳩の里 〜法起寺のコスモス、法輪寺の柿の木〜
2020年10月12日撮影
日ごと秋が深まってきました。奈良の秋らしい風景を撮りたくて斑鳩の法輪寺、法起寺へ行ってきました。
法隆寺、法輪寺、法起寺はごく近い距離にあり、法隆寺の五重塔、法輪寺、法起寺の三重塔といわゆる斑鳩三塔をカメラを片手に巡るのもおすすめです。
法輪寺の柿の木畑
法輪寺の南門です。カメラ散策には絶好の爽やかな天候に恵まれました。
法輪寺三重塔です。最大最古の三重塔として明治時代より国宝指定を受けていましたが、昭和19年(1944)7月21日落雷によって焼失しました。当日は激しい雨が降っていたにもかかわらずそれ以上に火勢が強く塔は燃え落ちました。
ご住職二代の再建活動、幸田文さんのご尽力、そして宮大工の西岡常一棟梁の技術など多くの人たちのお力で昭和50年(1975)3月に再建されました。
三重塔が再建されてからもう45年の歳月が流れました。塔に塗られているベンガラも一段と落ち着いた色合いになっています。
法輪寺の近くを歩いていくと柿畑があり、柿の木には実がたわわに付いていました。
斑鳩の里にはたわわに実った柿の実がなんともお似合いです。柿の木畑の向こうには法輪寺の三重塔が見えます。
夕照の柿の実のほうがいいかなと思い、時間を変えてまた訪れました。
法起寺のコスモス
夕方の法輪寺を見てから法起寺に足を伸ばしました。法起寺の周りにはコスモス畑があり、コスモスの遠景に法起寺の三重塔いれる構図でたくさんの写真が撮影されています。法輪寺でゆっくりしていたので日没には間に合わず、カメラマンの数は少なくなっていました。
すでに日が落ちて暗くなっていますので、写真としては彩度があまり出ません。地味な色合いでインスタには向きませんが、私はこの辺のしっとりした雰囲気のほうが好みです。
コスモスの花の付きはまだこれからのようで、あと1週間ぐらい後のほうがいいかと思います。