滝坂の道を歩く
2020年11月23日撮影
奈良市の紅葉も佳境を迎える頃となってきました。今日は奈良から柳生の里をつなぐ古い道「滝坂の道」を歩きました。
滝坂の道は江戸時代に整備された街道で当時の石畳が今でも残っています。昔はこの道を米・薪木・日用品などを馬の背に乗せて往来していました。アスファルト舗装に馴れた現代人にとって石畳に敷かれた石が不揃いなので石につまづかないように足元に注意して歩く必要があります。
三体地蔵菩薩磨崖仏が見えてきました。南北朝時代に作られたものといわれる三体地蔵は道から離れて上方にあり望遠レンズで見ると三体のお姿が認識できます。風が強く吹いてきて落ち葉が舞っています。動画で撮影するとたくさんの落ち葉が見えると思いますがスチル画像ではあまり落ち葉があるようには写りません。photoshopで4,5枚の画像を合成して落ち葉を盛ってみました。写真合成のおかげでいくぶんその時の雰囲気が再現できました。
三体地蔵を過ぎて歩いていくと道の左側に「朝日観音」が見えてきます。かなり大きな磨崖仏(まがいぶつ)で、その名の通り朝日が当たる頃は順光で見やすくなります。
石畳を上っていき勾配が緩やかになったあたりが三叉路となり休憩ポイントが設けられています。ここには荒木又右衛門が試し斬りをしたと伝わる「首切り地蔵」があります。
この朝日観音か首切り地蔵で紅葉を撮りたかったのですが、まだ早すぎるのか、そもそもこの場所には紅葉がないのか、思うような写真は撮れませんでした。
首切り地蔵から春日山石窟仏にいく途中に大きなカエデがありました。陽の光がいい具合に射し込んで紅葉が鮮やかに浮き上がりました。