桜シーズンの始まりは香芝市専称寺から

香芝市にある専称寺(せんしょうじ)は近鉄南大阪線の二上山駅から歩いて数分の浄土宗のお寺です。早咲きの大きな枝垂れ桜が有名で、奈良県の桜のシーズンは氷室神社と専称寺から始まります。
専称寺は普段は公開されていませんが桜の開花時期だけご厚意で一般の方にも開放されています。桜の木の維持協力金をこころよく収めて、御本尊に南無阿弥陀仏を唱えてから桜を拝見しましょう。

過去の記事 2018 香芝市専称寺のしだれ桜

専称寺の桜[朝の雨]

2021年3月21日撮影
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参拝の方が少なそうな雨模様の朝に訪問させていただきました。雨は小降りとなりましたが二上山は雲に隠れています。

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例年より1週間ぐらい早い訪問でしたが、境内のしだれ桜は最盛期を迎えていました。この桜はエドヒガンザクラ系で樹齢は約200年ぐらいといわれています。
雨のせいでしょうか、お寺全体がしっとりした色合いで包まれ、ピンクの桜と雨に濡れた緑の苔がきれいなコントラストを見せています。

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桜を見に来られた老人の話では、昔はもっと大きかったようで、樹勢もすこし落ちてきたとおっしゃっていました。

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桜の花弁に雨水が溜まって重たげに揺れています。まだつぼみもたくさん見えますのでもう少し長く花が楽しめそうです。

専称寺の桜[晴れた夕方]

2021年3月22日撮影
夕方の桜も見たかったので翌日に専称寺さんを訪れました。

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開扉された本堂の明かりがほのかに見え、絹滝のような桜の花越しに御本尊の阿弥陀如来像を拝むことができます。

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桜越しに仏様を見ているととても神妙な気分となり、普段は不信心な私も無意識のうちに阿弥陀様に手を合わせたくなります。

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