宇陀市 榛原赤埴から室生深野の棚田を訪ねて
2021年5月30日撮影
桜井市吉隠の棚田を再撮影した後,榛原赤埴から室生深野の棚田を撮りに行きました。
榛原赤埴の棚田
仏隆寺から山を登っていくと室生寺方面にショートカットできる農道があります。農道の途中から赤埴の集落の棚田が俯瞰できます。植林された杉林をスプーンですくい取ったような空間があり、その中に美しく整備された棚田が広がっています。何度もこの場所には来ているのですが今日はきれいに晴れてくれたので遠くの山並みまでくっきり見えます。
2020年5月 “さなぶり”近く〜田植えが終わる季節〜
2018年5月 宇陀市榛原〜室生のコアジサイ
以前見つけたコアジサイを探したのですが今年は見つけることができませんでした。消えてしまったのかな?
農道を降りて赤埴の集落の中で水田を近くで見ました。田植えが終わって稲穂もしっかりと立ち上がってきたようです。
ウロウロしているとどうやらタヌキの家族を驚かしたようです。あわてて走り去って田んぼの脇の水路の中に身を隠しました。
室生深野の棚田
室生深野集落は、奈良県と三重県との県境に位置しています。棚田が広がっているその先はもう三重県名張市です。この美しい棚田の他、ササユリの保護区があり6月中旬には清楚な花を楽しむことができます。
それらが相まって深野の集落は「にほんの里100選」や「ユネスコ未来遺産」にも選ばれています。
小高い場所に立って風を感じながらこの風景を眺めていると時間の概念が無くなってきます。昼でもこんなに美しい棚田なので、朝夕の景色はさぞやと思います。
実はこの棚田の上に高級な宿泊施設があります。宝くじがあたったら泊まりに行きたいなぁと企んでいます。棚田の宿 ささゆり庵
棚田なので多少の勾配があるのですが、時間をかけてあちこちを歩くことをおすすめします。歩いているうち、すっかり忘れていた記憶や感覚が頭の中によみがえってきます。
集落を通る道の脇には石仏がありました。このあたりはかつて伊勢と奈良を行き来する伊勢街道が通っていて多くの人が往来していました。この石仏さんは長い年月の間人々の営みを見守ってきたのでしょう。