東吉野村魚止め滝の紅葉

2021年11月21日撮影

東吉野村の大又渓谷の紅葉を見に行きました。大宇陀からR166を走り県道220号に入ります。紅葉に包まれた丹生川上神社を過ぎて旧四郷村を流れる四郷川に沿って上っていきます。七滝八壺の看板を越えると目的の魚止め滝はすぐ近くです。

目的地は近いのですが、こんなきれいな紅葉を見ると止まって撮影しないわけには行きません。見るからに元気いっぱいなモミジが空に向かって思い切り枝を伸ばしています。枝いっぱいに紅葉した葉をつけて、そのボリウムにしばし圧倒されます。

木の脇に下の川に降りる鉄階段がついています。階段の踊り場から紅葉と流れる川面が見えます。

隣にはこんな真っ赤な葉をつけたモミジがあります。先を急ぎたいところですがこのモミジも撮影しなくちゃ。この場所ですっかり時間を費やしてしまいました。

四郷川の紅葉を横目でチラチラ見ながら勾配を上っていきます。もうすぐで魚止め滝というところでまた止まって撮影です。杉木立の向こうに色鮮やかな紅葉が三重杉の幹の黒いシルエットがキリッとしたアクセントとなっています。

杉木立を回り込んでみると、太陽の光がキラキラ反射する川面のなかに紅葉の赤い色が写り込んでいます。もう少しここで太陽の光の変化を眺めていたいものです。

途中で道草を食いながらも魚止め滝に着きました。この橋のすぐそばに急な滝があって魚はここから上流には遡上できないのでこの「魚止め滝」という名前がついたようです。

これが魚止めの滝です。滝の周りが紅葉におおわれていてその全容はよく見えません。この見えている滝の上部が急な勾配となっています。

橋の上から眼下のモミジと水の流れを撮りました。この日は快晴で明るいところと暗いところのコントラストが強すぎ露出の設定に苦労しました。この場所は薄曇りの拡散光のほうはきれいに撮れると思います。

写真を撮っていると、ツイードジャケットにハンチング、ニッカポッカにハイソックス、足元は磨き込んだ革靴というアウトドアスポーツのフォーマルウェアを素敵に着こなした7,8名のグループがやってこられました。
あれ、エンジン音が聞こえなかったけどと、、不思議に思って道路に目を向けるとツーリング用のランドナー自転車が並んでいます。
なんとこの魚止めの滝までの急坂を自転車でやって来られたとか。気になってお歳を聞くと「最高齢は80歳」今日は吉野に集合して東吉野村の魚止めの滝まで紅葉ツーリングだそうです。