天理市内山永久寺跡の桜
2022年4月1日、7日撮影
2022年4月1日撮影
内山永久寺(うちやまえいきゅうじ)は奈良県天理市杣之内町にかつてあった大和の国でも有数の大寺院でしたが、明治元年の神仏分離令の施行をきっかけに廃寺となってしまいました。栄華を誇った寺院の建物も散逸して、今では本堂池だけが残っています。
桜のシーズンには池の周りに桜が咲き多くのカメラマンがやってきます。
今年の3月にすぐ近くに道の駅「なら歴史芸術文化村」がオープンしたこともあり、内山永久寺跡は例年以上の賑わいを見せていました。
昨年は釣り人の派手な日除けパラソルが岸辺に固定されていて写真の構図に苦労したのですが、今年は無くなっていて構図に苦労することはありませんでした。
桜の枝が水面に届かんばかりに伸びて、水面に桜がはっきりと写り込んでいます。毎年このアングルで写真をとっています。この池の水抜きバルブと桜を一緒に撮影するのが定番の写真のようです。
2018年の内山永久寺の記事はこちらから→天理市内山永久寺から幾坂池の桜をめぐる
2022年4月7日撮影
4月1日の撮影では桜の花がしっかりしていたので花ふぶきや水面を流れる花筏を撮影できませんでした。1週間ほど時期を待ってもう一度訪れました。
この1週間で桜の花びらがかなり散って水面を覆ってくれています。これはラッキー!花びらくるくるの花筏を撮れると意気込んでカメラをセットしたのですが待てども待てども水面の花びらが動きません。この場所はよく風が通り抜けるところなんですが今日はなぜが無風。ピクリとも動きません。
風を待ってかなりの時間粘ったのですが状況は変わらず。諦めて機材を片付けて帰ろうとしたらやっと風が吹いてきました。
慌てて三脚をセットして撮ったのがこの花ふぶきの写真です。桜の神様が不幸なカメラマンを哀れに思って少し風をプレゼントしてくれたのでしょう。
ありがたく頂戴しました。