新薬師寺の修二会法要「おたいまつ」

2022年4月8日撮影

奈良市高畑町の新薬師寺で修二会法要「おたいまつ」が執り行われました。修二会は旧年の過ちを悔過・懺悔(さんげ)し、来るべき新年の国家の平安や豊穣を祈るための法要です。奈良では東大寺のお水取り、薬師寺の花会式(はなえしき)、長谷寺のだだおし、新薬師寺のおたいまつが広く知られています。
2019年の新薬師寺修二会はこちらから→新薬師寺の修二会〜天下泰平を祈る〜

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午後5時、本堂に僧侶たちが入堂され、本尊薬師如来に人々の罪を懺悔(さんげ)する薬師悔過法要が営まれました。仏の身体に備わる32の特徴を読み上げる「三十二相」も唱えられます。

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法要が終わり午後7時から、お松明の先導で僧侶11名が一人ずつ西側から本堂正面をまわり東側の扉から入堂されていきます。

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新薬師寺のお松明は東大寺二月堂のお松明と同じ大きさで長さ約7メートルの大たいまつ10本と最後の籠(かご)たいまつ1本、つごう11本の松明が本堂を周囲をまわります。

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大きな松明の燃え盛る火が僧侶の足元を赤く照らし出します。松明を運ぶ童子さんは時々歩みを止め激しく松明を回して火の粉を舞い散らします。
新薬師寺の修二会はちょうど桜が満開となる時期にあたりまさに春爛漫です。時々吹き抜ける風なのか松明にあおられてなのか花ふぶきが舞い上がりました。

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最後に籠松明が入ってきました。東大寺二月堂で見る籠松明もその大きさに驚きますが、新薬師寺では燃え盛る松明がすぐ間近を通っていきます。炎の大きさだけでなく炎が発する熱量も想像を超えるものでした。

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最後に新薬師寺のご住職が入堂されます。
本堂に入られた11名の僧侶により初夜法要が営なわれ本尊薬師如来に世界の平和などを祈られました。