吉野山金峯山寺の蛙飛び行事

2022年7月7日撮影
毎年7月7日には、吉野山の金峯山寺では蓮華会が開かれます。蓮華会というよりは蛙飛びと言った方が通じやすいようです。
大和高田市奥田にある捨篠池(弁天池)は修験道の開祖と仰がれる役行者の産湯を使ったと伝えられるています。その池に咲いている蓮の花を吉野山の金峯山寺に運んで蔵王権現に供える法要が執り行われました。

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7月7日は例年なら梅雨がまだ明けていないので、奥田の蓮取り行事はいつも雨の中で行われるという印象が強かったのですが今年は快晴に恵まれました。(とっても暑かった〜)

池の周りをぐるりと修験者たちや観光客、遠足で来た幼稚園児たちが見守る中、船に乗った修験者が法螺貝を吹きながら池の中に漕ぎ出し蓮の池を採ります。

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捨篠池で蓮の花を採った後、修験者たちは善教寺に集合し福田寺行者堂より役行者の母・刀良売(とらめ)の墓にお参りに行かれます。その後捨篠池に隣接する弁天神社で、護摩法要を執り行い一行は吉野山金峯山寺に向かいます。

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護摩法要をパスして吉野山に向かうとすでに蛙飛び行事の準備が行われていました。これは今日の主役の蛙で、蛙飛び行事は蓮華会の行事の一環として行われるものです。
吉野町のWEBからこの蛙についての説明を引用します。

白河天皇の時代、不心得な男が山伏を侮辱したので鷲の窟にさらされ、その後、男は後悔したので、金峯山寺の高僧が男を蛙の姿にして救い出し、蔵王権現の宝前でその法力によって人間に立ち返らせたという伝説を実演します。

 

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蛙を乗せた太鼓台が上千本の竹林院を出発して練り歩きながら下千本のロープウェイ駅まで降りてきます。

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今日はとても暑い一日です。この中で重い太鼓台を担ぐのがどれだけ大変なのかはこの担ぎ手の表情から実感できます。

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蛙を乗せた太鼓台はロープウェイの乗り場で、奥田で採った蓮を携えた修験者たちと合流し坂道を折り返し金峯山寺まで上っていきます。

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蛙飛び行事は蔵王堂の境内に設けられた舞台の上で行われます。

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舞台に現れた蛙は蛙飛びをしながら本堂の階段を登ったり、舞台の端に戻ったりしながら3人の導師から真言を授かります。

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三人の導師の法力で、蛙の姿に変えられた哀れな男はめでたく人間の姿に戻りました。