都祁水分神社の秋祭り

2022年10月30日撮影
奈良市都祁水分（つげみくまり）神社の秋祭りを見に行きました。水分神社の秋祭りは毎年10月の第4土曜日・日曜日に行われます。このお祭りでは都祁水分神社と小山戸の山口神社の間で神輿のお渡りがあります。
水分神社はもともと山口神社から移されたので、宵宮の日に水分神社から山口神社に里帰りされ、翌日に水分神社に戻られます。

過去の記事(2019)→奈良市都祁水分神社の秋祭り

今年は山口神社から水分神社へのお渡りを見せていただきました。

コロナウィルスの感染防止の為に規模が縮小されて、御所幣を持つスーツの人が1名と、白装束の2人がご神体を担ぐという3名だけのお渡りでした。

お渡りは集落の古い道を静かに進んでいきます。お神輿が無いせいかいつもの年よりすこし速足だったようです。

神輿がお渡りされる道には4本の忌竹で囲まれた神輿の休み場が設けられています。お渡りの一行はここで御神体をおろしてしばらく休息を取ります。

たわわに稲穂が実った田んぼの中の道をお渡りの一行が通っていきます。背景のすすきや黄色のアワダチソウが秋の光をうけてキラキラ輝いています。

お渡り一行が福祉センターに近づく頃、水分神社側からお出迎えの一行がやってきました。例年では26の各大字からの人たちや、馬に騎乗した武士、頭人児、猿田彦、獅子頭など総勢100名を超える大行列なのですが、今年は規模縮小で各大字の役員と幡だけの行列でした。

福祉センターで山口神社からのお渡りと水分神社からのお迎えが合流し、一同は御所幣、御神体を先頭に水分神社に戻られます。

無事滞りなく御神体が水分神社に戻られました。神様がご本殿に安置された後神事が執り行われて今年のお祭りは終了しました。