明日香村 稲渕・栢森の綱掛け行事 2023
2023年1月9,11日撮影
明日香村稲渕・栢森で1月9,11日に恒例の綱かけ神事が行われました。
稲渕では1月9日の成人の日に男綱(おづな)が掛けられ、上流の栢森では1月11日に女綱(めづな)が掛けられます。いずれの綱も子孫繁栄と五穀豊穣を祈るとともに、悪しきものがこの川や道を越えて侵入しないようにとの願いで掛けられます。
過去の記事(2021.01)→明日香村の男綱、女綱の掛けかえ行事
過去の記事(2018.01)→明日香村栢森の綱掛神事〜女綱の掛け替えを見てきました〜
稲渕男綱の掛替え神事
稲渕男綱の架替えは毎年成人の日に行われ、祝日ということで多くの観光客が見学に来られます。
橋の周りでは朝から多くの人により新しい綱が納われています。綱の中央に飾られる男性の陽物には御幣が付けられました。
住民の人や観光客が綱を担ぎ上げ綱掛けが始まりました。男綱の長さ約80m、重さ300Kg位あります。陽物が川の真ん中の丁度いい位置に収まるように調整するのが難しいようです。作業が始まってから30分ぐらいかかって新しい綱が飛鳥川をまたいで張られました。
神職によるお祓いが執り行われました。
最後は祭壇に供えられたお札とみかんが付けられた竹串を頂いて終了となります。
栢森女綱の掛替え神事
栢森の女綱の架替えは毎年1月11日に行われます。
新しい女綱は集落の集会場近くで作られます。
15:30ごろに龍福寺の住職さんが来られました。これから住職さんが先導し綱や供え物を栢森の福石まで運びます。
福石は稲渕と栢森の境界近くで、綱が作られた集落の中央から500mほど川を下った場所にあります。新しい綱が福石に掛けられ住職のお祈りが始まりました。
お祈りが終わり、いよいよ新しい綱が掛けられます。こちらの綱には女性のシンボルが中央に付けられています。
16時頃には新しい綱に掛け替わりました。神事が終わるころは日も落ちて、普段の静けさが戻ってきました。
1年間、平穏無事に暮らせますよう、お守りください。