天理市大和神社のちゃんちゃん祭り2023
2023年4月1日撮影
天理市の大和(おおやまと)神社で、奈良に春の訪れを告げると言われる「ちゃんちゃん祭り」のお渡りの行列が行われました。新型コロナウイルスの感染リスクが低下してきて、このお渡り行事が行われるのは4年ぶりということです。
過去の投稿(2018/04)→天理市大和(おおやまと)神社のちゃんちゃん祭り
午後2時頃、大和神社を出発した長い行列が、銅鑼を「ちゃんちゃん」と鳴らしながら御旅所の大和稚宮(おおやまとわかみや)神社へお渡りをされます。
今日は家を出るのが遅かったので、お渡りの一行はすでに御旅所に入っていました。各町ごとにゴザを広げてすでにお旅所祭が始まっています。
2台の神輿のうち、「本神輿」と呼ばれる神輿は江戸時代の元禄期に作られたもので、老朽化が進んでいたので2021年に修復されました。今年初めて祭りでお披露目されました。
神輿の周りを龍の口を開閉させながらその周囲を3周半回る「龍(たつ)の口舞(くちのまい)」が奉納されました。
氏子が輪になって人垣を作り、「オオミタラシノ神、ワーッ」と唱えて一斉に樫の葉を放り上げます。樫の葉を雨に見立てた降雨祈願だと云われます。龍も水を司る生き物ですし、この樫の葉の雨も降雨祈願です。農作物が豊かに育つように、五穀豊穣への祈りは水の神様への祈りや、雨乞いの祈りと密接に繋がっています。
一般の参加者にも粽がまかれ、各町の人々が競ってこれを拾います。
夕方にはお旅所祭も終わり、再び行列が本社に還幸します。春の夕暮れの中、春の祭りが終わりました。