薬師寺の玄奘三蔵会大祭・万燈会〜境内が幻想的な光に包まれました〜

2023年5月5日撮影

奈良市薬師寺では毎年5月5日に玄奘三蔵を顕彰する玄奘三蔵会大祭が行われます。玄奘三蔵は西遊記の三蔵法師のモデルとなった唐の僧侶で、玄奘三蔵法師がインドから伝えた法相唯識が法相宗の原点となってます。

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今年の玄奘三蔵会大祭はちょうど満月にあたりました。18時40分頃に東の若草山方面から大きな満月が顔を出してきて、法要の準備をされてい青年衆たちはしばし準備の手を停めて満月を見ておられました。

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そのころ玄奘三蔵院では「玄奘三蔵会大祭」の法要が行われました。

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玄奘三蔵会大祭が終わると境内では万燈会が行われます。参拝者たちは僧侶からろうそくの火を分けていただき、境内に設置された置灯篭に火を入れていきます。

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沢山の灯籠に火が入り少しずつ足元が明るくなってきます。東の方の白鳳伽藍には東塔と西塔が見えています。東塔の水煙には先日の落慶法要のときに見た幡がたなびいていました。

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境内は万燈供養会で賑わいを見せていました。振り返って玄奘三蔵院を見ると玄奘三蔵像にお参りされる方が静かな列を作っています。

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整然と並べられた灯籠が厳粛な雰囲気を醸し出していました。

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東塔の水煙に架かる幡が静かに揺れています。背景には煌々と輝く満月と満月に映し出された雲。東塔の落慶法要が執り行われた今年だけの風景かもしれません。