柳生町の土用垢離(どようこり)神事〜今年の土用も暑い日でした〜

2023年7月20日撮影
梅雨が開け毎日じりじりと太陽が照りつける本格的な夏がやってきました。この季節は一気に気温が上昇しその変化になかなか体がついていきません。今年の土用もカンカン照りのお天気となり、奈良市柳生町では水垢離(ごり)をして住民の健康と安寧を祈る伝統行事「土用垢離神事」が行われました。
柳生町では土用入りの初日に八坂神社で行われるのに対して、柳生下町では中宮寺で土用の3日目に行われます。今年は柳生町の土用垢離を拝見しました。

過去の投稿(2022/07)→柳生町で土用垢離の神事が行われました
過去の投稿(2021/07)→奈良市柳生 土用の水垢離(みずこり)行事
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水垢離は午前に2回、お昼を挟んで午後1時ごろから3回目が行われます。1時になると白装束で腰に藁縄を巻いてた宮座衆が八坂神社を出て打滝川まで歩いていきます。先頭の方が持っているのは陰灯(かげとう)のようです。お昼なのに行灯ですかと聞いたところ、昔は夜もこの行事をやっていたのかなぁという返事でした。

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打滝川の流れの中にご神体の磐座があり、宮座衆は草履のまま川の中に入ります。

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磐座を囲み「ひー、ふー、みー、よー・・・なな、や」と唱えながら柄杓で川の水を汲んで何回も柄杓で川水を磐座にかけます。

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川の水は気持ちよさそうですが上半身には土用の厳しい日差しが照りつけます。

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水掛けが終わると祝詞が奉上され、神様をお祀りしていた祭壇を解いて行事が無事終わりました。