桜井市鹿路の天一神社の綱掛け

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2024年1月7日撮影

宇陀市上宮奥の綱掛けを見た後、桜井市鹿路の天一神社の綱掛けを拝見しました。
天一神社は桜井から吉野に抜ける鹿路トンネル手前の旧道を左に入り坂道をどんどん登っていった先にあります。神社に着くとこの道はほぼ行き止まりで、そこからは杉林に入る細い道となっています。

過去の投稿(2023/01)→桜井市・鹿路の天一神社の綱掛け

神社に着くと「さあーよい さあーよい よいよい さあーよい よいよい」綱を綯う声が聞こえてきました。すでに綱はかなりの長さまで作られていました。

こちらでは綱足と呼ばれる飾りが作られています。なんでも龍の足を模しているそうな。

天一神社の御祭神は、製鉄・鍛冶の神とされる天目一箇命(あめのまひとのかみ)で、本殿はなく瑞垣の中には大きな杉の木が鎮座しています。天目一箇命の「目一箇」は一つの目という意味で、ギリシャ神話のサイクロプスも同じく一つ目で鍛冶の神とされているのは興味深い話です。

神殿の横にある巨木にも新しい綱がかけられました。

出来上がった勧請縄が綱掛け場へ運ぶためにまとめられます。例年ですと綱をまとめる時に邪魔をしたりふざけ合ったりするのですが今年はありませんでした。

綱作りが終わると神職さんが祝詞を言上され、弓打ちが行われました。
天地東西南北を打ち分けて、最後は的に書いた蛇の眼に見立てた黒丸めがけて矢を射られます。