古都の早春を告げる若草山焼き2024

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2024年1月27日撮影

奈良に早春を告げる伝統行事の若草山焼きが行われました。以前は若草山を焼かないと山頂の鶯塚に牛鬼という妖怪が出るので妖怪が出ないように放火が絶えなかったという話や、興福寺・東大寺の境界をはっきりさせるためとかの説を聞きました。
現在のように夜中に山焼きをやるようになったのは1900(明治33)年で、その時は2月11日(紀元節)に行われました。
いまでは先人の鎮魂と慰霊、奈良の防火と世界の人々の平安を祈る行事として、春日大社・興福寺・東大寺の神仏が習合し、早春の奈良の伝統行事として親しまれています。

過去の投稿(2023/01)→奈良市の若草山焼き2023 〜コロナ規制が無くなり通常規模で開催されました〜
過去の投稿(2022/01)→コロナを追い出せ!しっかり燃えた若草山焼き2022
過去の投稿(2020/01)→若草山焼き〜今年は東大寺戒壇院前から〜
過去の投稿(2019/01)→冬の夜空を照らす若草山焼き

午後6時15分から約15分間、約600発の花火が打ち上げられたのち、6時30分に奈良市消防団員によって若草山の草地に点火されました。
昨年は積雪により若草山焼きはできなかった(草地に着火しなかった)のですが、今年は雨が少く下草が乾燥している上に、昨年のキャリーオーバーもありすごい勢いで燃え上がりました。
遠い場所からの撮影でしたがカメラファインダー越しに大きな炎が逆巻く様子が見えました。
着火から1時間半くらいで焼け残しがなくきれいに燃えたようです。