天理市和爾下神社のおんだ祭
2024年2月1日撮影
天理市櫟本町にある和爾下神社のおんだ祭を見せてもらいました。
和爾下神社は古墳時代前期の和爾下神社古墳の上にあり、櫟本地方にいた豪族の氏神でしたが今は櫟本の鎮守となっています。
拝殿の前庭には忌竹で囲まれた斎田が設けられています。
そのうちの一本の竹の下に砂山が盛られていて、松とネコヤナギの枝と御札が立てられ祭りが始まりました。
畦きり、畦塗りから始まり籾まきが行われて牛が登場します。
牛を使って荒田起こし、田ならしが行われました。こちらの牛は荒ぶることのないおとなしい牛で、田男の「しーちゃい、しーちゃい」という声に素直に従っています。
最後に松葉の田植えが行われます。
祭りのあと氏子さんたちは松の葉とネコヤナギを持って帰ります。両手に松とネコヤナギを抱えている人に尋ねると、これを垣内(かいと)のみんなに配るようです。手に持っている袋にはたくさんの御供餅が入っていました。