桜井市大神神社のおんだ祭

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2024年2月6日撮影
今日は桜井市の大神神社のおんだ祭を見せてもらいました。奈良でおんだ祭りはあちこちの地域で行われていて、名前を知っているものだけでも40前後はあります。そのうち半数ぐらいは2月に実施されるのでこの時期はおんだ祭の最繁期とも言えます。

大神神社のおんだ祭は神社の拝殿を田に見立てて、白丁姿の田作男が関西弁のおもしろい台詞で田作りの所作を演じるところがわかりやすく面白いのでたいへん人気があります。

はじめに田作男が木製の鍬を持って田打ちを始めます。

こちらの牛さんは、牛の角と顔に似た木に手綱をつけたものです。木の牛とはいえ、本物の牛と同じく言うことを聞かないようで、田作男が「しーしゃい、しーしゃい」と声を掛け代掻きが行われます。

代掻きが終わって田に水が入る間お昼の時間となります。大きなヤカンでお茶を飲んだり、おにぎりを食べたり、即興も交えながらのおしゃべりがお祭りの見せ場となっています。

年によっておにぎりが変わるように思います。今年は大きなおにぎりで梅干しや海苔で人の顔が描かれていました。

苗代ができ上がると神職が水口祭りを行い、田作男が籾種を田に撒きます。

2名の巫女が松の小枝を束ねたものを早苗に見立てて太鼓の合図に合わせて田植えを行います。最後に袋に包んだ籾を参拝客に撒いてお祭りが終わります。この籾は農家の方々が持ち帰り、自分の田の苗代に撒いて稲を育てるようです。
大神神社のおんだ祭では大きな笑いが起こるほどその年の豊作が約束されるとか。ことしは豊作が約束されたような笑えの絶えないお祭りでした。