桜井市江包(えっつみ)・大西の御綱祭り2024
2024年2月11日撮影
先日奈良の奇祭と言われている飛鳥坐神社のおんだ祭りに行ってきましたが、今日は同じく奇祭と言われている江包(えっつみ)・大西の御綱祭りに行ってきました。午後からも奇祭と言われる廣瀬大社の砂かけ祭りに行きますので最近は奈良県奇祭巡りみたいなことになっています。
過去の投稿(2020/02)→桜井市江包(えっつみ)・大西のお綱祭り
御綱祭りは桜井市大字江包(えっつみ)・大西で行われる旧暦正月10日(現在は2月11日)に行われる行事です。昔洪水があって二人の神様が上流から流されてきました。大西では稲田姫(いなだひめ)、江包では素戔嗚尊(すさのおのみこと)をお助けし、それぞれの神様を市杵島神社と素戔嗚神社にお祀りしました。その後毎年正月にご結婚されることになり、大西では女綱を江包では男綱を作り江包の素戔嗚神社の神前で両方の綱が夫婦の契りを結ぶという行事です。
これは江包で作られた男綱です。素戔嗚神社の近くの春日神社内で作られた男綱は東の南池まで運ばれて再び春日神社に戻ってきます。南池では男綱を囲んで手じめが行われました。
春日神社近くの広場で一旦綱が下ろされました。広場には町内で祝い事のあった人が来られており順番にお祝いが行われました。
その頃、大西の女綱は市杵島神社を出て、県道側にある相撲場と言われる田んぼまでやってきました。女綱の長い尻尾が田んぼに入れられて土俵となります。手際よくバケツで大量の水が入り鍬で耕されて泥相撲の土俵が作らました。
土俵ができたら、祝い事のあった人が勢いよく胴上げされて泥の中に落とされます。
胴上げがヒートアップすると普通とは逆の胴上げが始まり顔面から泥の中に突っ込まれます。いやぁひどい胴上げなんですが、やっている人たちはもちろん、見ている観客も楽しそうです。
一通り胴上げが終わると相撲が始まりました。何回も取り組みが替わり田んぼの中は泥まみれの人ばかりになっていきます。
泥が着けば着くほどその年は豊作になると言われており皆さん楽しそうに相撲に興じています。
子供さんも泥相撲に参加しました。
大西で相撲が行われているころ、江包の相撲場でも泥の土俵が作られ始めていました。
こちらの相撲もなかなか泥まみれっぷりがすごい相撲です。これははじめの方の取り組みで、これから休憩をはさみながら1時間ぐらい相撲が続きます。
江包の相撲が最初の休憩に入った頃、大西の女綱が素戔嗚神社まで担がれてやってきました。ちなみに女綱の重量は約560Kg,男綱の重量は約600Kgあるそうです。
女綱が素戔嗚神社の前の綱の架台に吊り上げられました。これから仲人役が相撲に興じている江包の村衆に七度半の呼び使いを行うと男綱がやってきます。両方の綱が出会って夫婦の契りを結ぶ「入り船式」が行われます。
今年は時間的な制約があり入り船式まで見ることができませんでした。