東大寺二月堂修二会2024 〜下七日の松明〜

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2024年3月8,11,12,13,14日撮影
二月堂の御本尊は十一面観音菩薩で大観音(おおがんのん)と小観音(こがんのん)の大小2体があります。どちらの観音様も修二会に臨む練行衆さえも見ることのできない秘仏です。本行の前半、上七日(1~7日)は大観音を、後半、下七日(8~14日)は小観音を本尊として修二会が勤行されます。

過去の投稿(2023/03)→東大寺二月堂修二会2023〜下七日〜
過去の投稿(2020/03)→東大寺二月堂修二会2020〜籠松明 お水取り 3/12〜
過去の投稿(2020/03)→東大寺二月堂修二会2020〜(お松明3/8〜3/11)〜
過去の投稿(2019/03)→東大寺二月堂修二会 お松明

3/8 二月堂舞台南側を撮影

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上堂松明は二月堂の舞台に上がると北側の角と南側の角で大きく振られて火の粉を散らします。近年は二月堂前の良弁杉が大きく成長したので開山堂前からは北側角の松明は見にくくなってきました。この写真は南側角で振られる松明です。

3/11 お友達の奉納松明を撮影

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お友達が奉納された松明が今日舞台に上がるということで撮影をしました。
経営されている小さなホテル奈良倶楽部の35周年記念という節目で奉納され、6番目に上堂される衆乃一(池田圭誠)さんを先導しました。松明を担がれる童子は倉田さんです。10年前も松明を奉納されたのですがその時も池田師・倉田さんだったそうで不思議なめぐり合わせです。
今年の干支は辰ということで、松明の炎も龍が舞い上がる姿に見えませんかね。

3/12 籠松明を撮影

3月12日は籠松明という一段と大きな松明が上がります。籠松明は長さ8m、重さ80kgにもなるそうで、いつもは松明の数は10本ですがこの日は11本が二月堂に上がります。

3/13 松明の流し撮り

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舞台を走る松明の流し撮りを試みました。シャッター速度は1/10sec前後でzoomレンズで250mmぐらいを使っています。
火の粉が連続的につながっていないのは童子さんが走るリズムで松明が揺れてそのタイミングで火の粉が散るからです。とっても歩留まりの悪い撮影で、たまたま童子さんがきっちり写ってくれました。

3/14 晨朝下堂の松明

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長かった修二会お水取りも終盤を迎えました。修二会の中心となるのは「六時の行法」と呼ばれる悔過法要で毎日(日中、日没、初夜、半夜、後夜、晨朝)と六度の法要が勤行されます。修二会最終の晨朝の法要を終わられ練行衆たちが松明の明かりに導かれて下堂されました。この後、二月堂へ結願上堂され、破壇、内陣涅槃講などが行われ満行下堂されます。