御杖村御杖神社の神末(こうずえ)祭
2024年11月3日撮影
奈良県御杖村(みつえむら)にある御杖神社では、毎年11月3日に神末(こうずえ)祭が開催されます。今日は神末の御杖神社の秋祭りを見に来ました。
御杖村、神末の由来はどちらも倭姫命(やまとひめのみこと)が御杖村を訪れた伝説に由来しています。
御杖村の地名は、その昔、第11代・垂仁天皇(すいにんてんのう)の皇女「倭姫命(やまとひめのみこと)」が、天照大神(あまてらすおおみかみ)の御神霊を奉じる大神宮の候補地を求め、御杖村を訪れた際、その印として自らの「杖」を残したという伝説に由来しています。
神末(こうずえ)」の地名は、倭姫命が村に滞在した際に古い杖を新しい杖に替えられたことに由来しています。村人は「杖を置き忘れて出立された」と思い、杖は神様の杖ということで「御杖」「神末」と呼ぶようになったと言われています。
神社に着くと太鼓台の屋根に御幣を固定していました。これから太鼓台に子どもが乗り込み、太鼓をたたきながら村内を巡るようです。
神社を出て村の中に入っていきます。普段は静かな村の中に太鼓台の元気な掛け声が響いています。
神社を出てから要所要所で休みが入りますが、台車とか軽トラを使わずにずっと太鼓台を肩に担いでの村まわりです。御祝儀をいただいたお家の前では「さかえー、さかえー」と太鼓台を差し上げます。担ぎ手さんのパワーに驚かされます。
町並みの端までやってきて名張川に架かる橋を渡り神社の方に引き返します。
太鼓台が神社に戻ってきたのは14時頃でした。太鼓台の宮入りの後、境内の中を勢いをつけて駆け出し迫力満点です。その後、お楽しみの抽選とごくまきが行われました。
抽選では募集に応じて参加された担ぎ手さん向けの抽選があり、米やら肉など豪華賞品が当たっていました。担ぎ手減少の対策として広く県内外から一般公募されているようです。若い担ぎ手さんのおかげで行事が続けられ、さらに担ぎ手さんの友達も応援のためにこのお祭りにやってこられます。とても良い取り組みだなと感じました。