川上村の紅葉を見て御船の滝へ
2024年11月24日撮影
今年の紅葉は例年に比べてゆっくりした歩調で進んでいるようです。夏の暑さが長引いて気温が下がるのが遅かったのが原因だと思います。お陰で紅葉を撮影するペースも今のところゆっくりめです。広葉樹の紅葉もまだまだ撮影に間に合いそうなので川上村の紅葉を見に行きました。
道の駅杉の湯川上を越えて吉野川の上流の方を目指します。大滝ダムで湛えられた水面がに両岸の山が迫ってくるあたりが井戸集落です。R169から対岸へ掛かる橋が井戸橋でこのあたりから美しい紅葉を見ることができます。
このあたりの山にはいろいろな種類の広葉落葉樹があり、絵の具箱をひっくり返したような無数の色の紅葉が楽しめます。
この日は風がなかったので大滝ダムの水面の波が少なく静かな深い水の表情です。
少し場所を移動しました。入之波温泉の手前で柏木地区です。このあたりの山は岩肌がむき出していてダイナミックな景観です。この岩は屏風岩と称されていて、火成岩のように見えます。大昔に火山活動があったのでしょうか。
ここまで来たので帰りに井光に寄り道して御船の滝まで行くことにしました。
御船の滝についたのがお昼すぎで、この時間帯は滝の上部にだけ日があたり滝は日陰となるようです。日の当たる部分と日陰の輝度差が大きく写真を撮るには厳しい条件でした。
全景を撮るのは難しいので流れる水と岩肌を撮ってみます。こんな作風も嫌いじゃないのですが、これではどこの滝なのかわからないことが難点です。
文句を言ったのが聞こえたのでしょうか。少し太陽の位置が変わって流れ落ちる水の周りにいきなり虹が出てきました。
もっと虹が見える場所を探して滝壺の周りをあちらこちらへ移動しながらの撮影です。実は滝周辺で三脚にカメラを乗せたままの移動はとっても危ないのです。今まで数人の写友が滝の中に三脚ごとカメラを投げ込んだり、足元を引っ掛けて転倒したり。そんなことはわかっているのですが、このチャンスを逃してはならないとセオリー無視での撮影です。
10分ほど撮影していると太陽の位置が変わって虹が消えてしまいました。虹がすぐに消えたおかげで、カメラを水没させることもなく、転んで怪我をすることもありませんでした。お天道さんがこいつは危ないなと思ってすぐに虹のスイッチを消したのに違いありません。