開発ツールはそれを使いこなすのが目的じゃない

Tools & Shadow / shoesfullofdust

開発チームに新しくCAEツールを導入して生産性を上げたいと思いツールの調査をしてもらうことになりました。

調査を担当している人は、自分たちはどうすればCAEツールを使いこなせるようになるのかという観点で調査をしてくれて、ツールを使いこなすには、これこれの課題を解決する必要がありますと報告がありました。

実は検討して欲しかったのは、自分たちがCAEツールを使うようになることで、どれくらい仕事の価値が上がったりパフォーマンスが上がるのかということでした。だから、望んでいた結論は「CAEツールを導入すれば私たちはこれくらい仕事の価値を高めることができるので、ぜひ導入すべきだ」とか「仕事のパフォーマンスがこれくらいしか上がらないので、導入すべきでない」といった、仕事のできばえがどう変わるかという内容でした。

検討するポイントを最初にうまく説明できていなかった点は反省しなければなりません。

開発ツールはビジネス上の何らかの課題を解決するために導入するのであって、ツールを使いこなせるようになっても目論んだ成果が得られなければ何の意味もありません。ツールを導入しようと思ったら、まずはこのツールを導入することで何を期待するかを明確にしなければなりません。